水と緑が織りなす風景、自然と共にある信仰、そして小さな里の営みが、愛おしくも楽しく感じることができます。千光寺に続く緑に囲まれた小さな里の坂道を登っていくと、水の音色と木々の間に見える青空が印象に残ります。
緑豊かな森の中、清流と木漏れ日が美しい、千光寺への参道、鳴川沿いの風光明媚な場所です。
参道道両脇の岩々には線刻仏が描かれています。千光寺の行場のひとつとして、信仰の場でもあります。
古から拝めば病の根が揺るぎ、治ると信じられていたことから、「揺るぎ地蔵」と言われてきました。こも地蔵様の前で、夏には地蔵盆のお祭りが行われます。
役行者がこの滝で修行している時、観音様が童子(どうじ)の姿となって現れたと伝えられています。以来、滝の水を子どもにそそげば、病にかからないと言われています。
この門より千光寺境内となり、祈りの入り口とされてきました。険しい山道を越えてきた人々は、この門を見て、たどり着いた喜びと、安堵の気持ちを抱いたと思います。
火渡りとは、修験道の荒行の一つです。行者と信者が素足で火の上を渡り、お不動様のご利益をいただく修行です。合わせて近年では、1月に『鳴川大とんど』も行われ、その年の息災を祈ります。