椣原勧請綱掛けは龍神信仰と結びつき、1000年以上続いている伝統行事で、疫病退散、身体健全、子孫繁栄、五穀豊穣を祈願するものです。現在は毎年1月の第二日曜日に金勝寺境内で綱を制作し、竜田川(元山上口駅より上流約300m)に掛けられます。
綱は雄づな(27m)と雌づな(12m)があり、雄づなには男性のシンボルと龍の足が2本付けられています。側には滝があり、大正の末頃まで龍が住む龍穴も残っていましたが、鉄道橋脚建設のため無くなり、金勝寺の本尊である薬師如来を祀る石仏があります。ここの龍神が白髪の老人に化身して行基菩薩をこの地に迎え金勝寺を建立されたと伝えられています。
地域の伝統行事として、皆で力を合わせて綱を作ることで、地域の人と人をつなぎ合わせる行事となり、長く受け継がれています。
当日は朝8時30分より綱等を作り始め、昼食をはさんで午後2時頃には作り終わり、健康を祈願して「祝おたれ」等の儀式を行い、午後3時頃より竜田川に掛けられます。
綱掛けの行事は椣原自治会の行事として、自治会の班長が中心となって行ってきました。しかし、新型コロナウイルスの影響により規模を縮小した形で実施せざるを得ない状況が続き、行事の継承に不安の声も出て来たため、令和5年より下記の新しい取り組みを行いました。
1:自治会の一組織として保存会を設け、保存会と自治会が協力体制のもと実施しました。
2:事前の12月に綱の作り方やしめ縄作りの体験会を実施しました。
3:習わしで綱の作成等に参加できない女性や子供はミニサイズの綱を作成し元山上口駅と平群北小学校に飾りました。
4:昼食には弁当の他、石焼芋を作っていただきました。
5:行事の資料やアンケート用紙を置きました。
皆様のおかげで、予定通りに行事を行うことが出来、例年にも増して多くの方々の参加や見学があり感謝しています。アンケートに記入していただいた貴重な意見は今後に活かしていきます。今後の椣原勧請綱掛けも楽しみにしていてください
椣原勧請綱掛けのパンフレットが出来ました!下記よりご覧下さい。
最寄り駅 | 近鉄元山上口駅 |
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アクセス | 元山上口駅から徒歩5分 |
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