【石床(いわとこ)の井戸】
石床神社旧社地の境内地の南側、御神体の巨岩(陰石)の西側にあり、石組みの井戸が口を開けている。
越木塚南垣内20余戸の飲料水として大切にされてきた神の水。
「雷がこの井戸の傍らの松の巨木に落ち、この井戸に飛び込んだ。そこで、石床の大神が傍らの石蓋をとって井戸に蓋をした。すると閉じ込められた雷さんが今後決して越木塚には落ちませんからと懇願した。そこで、石床の神が2度と越木塚に落ちないように誓わせ、蓋を開けた。すると1匹のイタチが飛び出した。」
という面白い昔話も伝わっている。
【下(しも)の井戸】
越木塚北垣内集落のメインルート沿いにあり、井戸の上には立派な瓦葺きの覆屋が建てられている。
どんな大旱魃のときにも涸れない井戸として村人に大切にれてきた。
近世から昭和の初めまで、女性の病に利くとして信仰の厚かった消渇神社を参詣に訪れた人々が、帰りに器に汲んで大切に持ち帰った、ということから「御神水」と呼ばれる。
聖徳太子が物部守屋征伐の時にこの井戸の水で米を洗い、南東200mの甑塚(こしきづか)の石室で蒸し米にして太子軍の兵糧米としたといわれている。
最寄り駅 | 近鉄竜田川駅 |
---|---|
住所 | 平群町越木塚 |
アクセス | 竜田川駅より徒歩20分 |
Copyright (C) 2014 Heguri Town All Rights Reserved.