十三街道 は、八尾市神立と平群町を結ぶ道筋で、近世には大坂から伊勢参宮のルートとしても賑わった。
その峠には、旅人の安全を願って福貴畑の村人により立てられた地蔵石仏(1765)があり、街道の道標(元禄2年・1689)や松尾寺への近道の道標も並んでいる。
峠の北側には名称の起こりとなった十三塚 があり、重要有形民俗文化財 に指定されている。
標高438mの最高所に一番大きい親塚(径6m、高さ1m)が築かれ、これを中心に、西に156度に開いて南北90mの範囲に各六基の小塚(径4~5m、高さ0.4~0.8m)が真っ直ぐに並んでいる。この状況から、計画的に築造された十三塚であることが分かる。
親塚の西側(正面)には長方形祭壇状の石組みがあり、そばには十三塚標柱が建てられている。
標柱は、銘より嘉永3年(1850年)に大阪商人播磨屋太七と淀屋定助によって立てられたと分かる。
このルートは、「業平道」とも呼ばれ、平安初期の歌人で六歌仙の一人、在原業平 が 天理櫟本より神立の女性の元に通った道ともいわれている。
住所 | 平群町福貴畑2310 |
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備考 | 重要有形民俗文化財(指定年月日:1986年(昭和61年)3月31日) |
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