今回は毘沙門天のことをお話したいと思います。
なぜなら、信貴山朝護孫子寺のご本尊は武神として知られる「毘沙門天」なんです。
それではちょっと遠回りしてご説明しますので、どうか最後までお付き合いくださいね。
※ご本尊...各寺院等において、最も重要視される信仰対象のこと
仏教の守護神「四天王」
四天王というのは、いわゆる仏教を守る4人組グループ。ガードマン4人で東西南北を守っています。では、順番にご紹介。
東の持国天→治国=国の守護神ともいわれる右側のガードマン。
南の増長天→煩悩を近づけない左側のガードマン。
西の広目天→普通ではない目を持ち、筆と巻物を手にしている。
北の多聞天→掌に宝塔を乗せた四天王のリーダー格。
多聞天が毘沙門天に⁉
ここからが本題ですが、四天王のうちリーダー格の多聞天はなんとソロ活動をしちゃうんです。ソロ活動中は、そうです、「毘沙門天」と呼ばれるようになるのです。そういえば毘沙門天も確かに掌に宝塔を持っていますね。
朝護孫子寺との深~い関係
毘沙門天をご本尊にもつお寺は数多くありますが、信貴山朝護孫子寺は、なんとその総本山。それはなぜか・・・そう、聖徳太子が信貴山で戦勝祈願し「寅の年、寅の日、寅の刻」に現れたのが毘沙門天だからなのです。そのご加護を受けた聖徳太子が建立したと言われているのが朝護孫子寺というわけです。(1月号4ページ参照)
※総本山...一宗・一派を統括する寺のこと
道の駅に「毘沙門天」降臨!
今年は寅年ということで、奈良「大立山まつり」の巨大な四天王像のうち、多聞天が道の駅くまがしステーションに降臨(ソロなので毘沙門天ですね)。ぜひ見に来てください。天井までそびえ立つ毘沙門天は迫力満点、圧巻です。
12年に1度の御開帳!
そして、なんと、朝護孫子寺では通常非公開の奥秘仏である毘沙門天像(聖徳太子が作らせたといわれる)が令和4年の限られた期間のみ御開帳されます。これはぜひ見に行かなくてはですね!わくわくする~。
最寄り駅 | 近鉄生駒線「平群駅」徒歩10分 |
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住所 | 奈良県生駒郡平群町平等寺75-1 |
営業時間 | 18:30~17:00 |
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