ぶどうのおいしい季節ですね。平群町の椹原(ふしはら)地区は100年以上の歴史のあるぶどうの産地。奈良県の作付面積の約24%を占める県内一の産地です。中でもデラウェアと巨峰が主力品種で、とっても甘くてほっぺが落ちてしまうほどの美味しさです。
平群町の椹原地区にはぶどうのハウスが広がっています。通称:ぶどう山と呼ばれる南向き・東向きの斜面は、朝早くから日当たりが良く、逆に夕日は当たりにくく温度が下がるのが早いという地形です。1日の寒暖差があることで色が良く、甘くて美味しいぶどうになります。都市近郊のため、しっかり熟してから収穫しその日のうちに市場へ出荷できるので「甘くて美味しいぶどう」と高く評価されています。
デラウェアはアメリカ合衆国オハイオ州のデラウェアで発見されたためこの名前が付きました。平群町では大正時代の末期に導入されたと言われています。はじめは種がありましたが、昭和時代に種ができないように処理するジベレリンが発明されてから、現在のような種なしで食べやすいデラウェアになったそうです。ちなみに、ぶどうの花には花びらがないのを知っていましたか?そんな控えめで奥ゆかしいお花が豪華で甘い実をつけるなんて、なんだかドラマチックですね。
ぶどうの表面は鮮度を保つ「ブルーム」と呼ばれる白い粉のようなもので覆われています。このブルームがきれいに付き、色づきがしっかりしていて皮に張りがあり、軸が緑色のものを選びましょう。そして、本当は秘密にしておきたいとっておきの情報ですが...ぶどうは軸に近いほうから先に向かって熟していくため、上のほうが甘く下に向かうほど酸味が増します。ぶどうをみんなで食べるとき、このコラムを読んだあなたは率先して台所に立ち、上のほうを自分のお皿にそっと乗せて配膳しちゃいましょう。うふふ。
※取材にご協力いただいた農家のみなさん、ありがとうございました。へぐりって魅力的でわくわくする素敵なところ。ちょっと!知ってた?て言いたいことが沢山あって、コラムで紹介していきます。あなたの好奇心をくすぐります。
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